「休み方改革」とかいう、どうでもいい見出しに反応



「休みを取ろう」という掛け声

 何でか、日本人は休むのが下手くそです、という論調が多い感じがして、他の外国、特にOECDの中での有休消化率とかをデータにして、「休みを取りやすい仕組みが必要だ」とかいう話になってます。

 私は今、無職なので毎日休みなんですが、サラリーマンの時から、特に休みづらいという事は感じたことありませんでした。もちろん、周りの理解もあったけれど、「休まない事」を美徳とするようなところにいなかったから余計かもしれません。

 ただ、上役より先に帰ると、嫌みを言われる、とか、そういう現場にはいましたが、私は関係なく帰っていました。連休も取ってました。
実際、周りを見て恐々とったり、イジメに合うんじゃないか、上司に嫌われるんじゃないか、そういう風潮があるから休みにくいのであって、私からしたら、若手や部下が何もすることがないのに、モジモジ職場に居たりしたら、「帰ってよ」って言ってましたよね。
まぁ、そういう性格だから、無職になったのかもですが。

「仕組み」を作ろうとする

 ただ、思うのは、結局、休みやすい仕組みを作ろうとするという流れがまず駄目だと思うのね。休んでしまうしかないと思いますよ。既成事実で、押し上げていくしかない。
実際、経済が発展している国は起業率が下がる、他の人と違う事をしようとする気概が下がるというデータを見たことがあります。保守的になります。当然ですよね。アメリカでそうなんだから、日本なんてもっと保守的。

 私はIT業界で18年ぐらい働いてましたが、今思っても、若いころにいた社員と、今の社員、あの頃の新入社員や中途社員と、今の新入社員と中途社員では、違いが多いです。今の新入社員の方が、体制に対しての保守的な態度がアリアリと感じます。それと、なんか恐々と物事に当たります。体育会系の元気な人でも回りを見ながら恐々と。

 別に熱血漢が欲しい訳じゃないのですが、一歩引いて回りを見てから歩いていいか聞いて、歩く、みたいな。

だから「仕組みが必要」というのでしょうけど、結局、そんなものあっても利用する勇気が試されるだけですからね・・・。休んだ、という事実には変わらない。
実際、業務に支障が出なかったら、良いのですよ。それに、私は「休んだ休んだ」って書いてますけど必要なら、徹夜したこともありましたし、休日出勤もしてました。それもこれも、別に業務であるという事には変わりない中で、特にストレスのある決断ではなかったです。(正直、徹夜はやだけど・・・。)

上司にメリハリがない

 結局は、これだと思います。上司や、上役の仕事ぶりにメリハリがないのです。なんでかというと、IT業界自体は、コスト構造や自動化による人員削減などなど、相変わらずそういう状況が加速してます。
 RPAが良いとか言ってるわけじゃないですが、電算室からCOBOLで業務システムを一人で作って設計情報は、超人の頭の中だけ、という時代が一度2007年問題とかいう言葉で過ぎ去って、それから10年たち、今度は、システムをクラウド環境に移すことで、運用コスト、所謂、今は使われないであろうTCOがガクッと下がったから、昔ほどもうからない。その時代を乗り切った人たちはもう少しで定年です。

「あぁ、息子の大学卒業と就職が終われば俺も・・・」

と思う役員がごろごろいるわけですね。そんな人たちは上司ズラしているわけで、たしかに徹夜もしたし、わけわかんないシステムに付き合って結果出したぜ!ってえばってるわけですが、彼らの給与を稼ぐようなスキームは既に無い。

 だから、仕事もだらだらです。実際そうだったし。使い物にならない、老害社員は多いです。で、既得権を持ってるもんだから、色々と影響力はある。でも手は動かしたくないから、出てくるのがこの「仕組みづくり」です。

 実際は、自分たちだって、仕組みがない中でやってて、その上仕組みができている企業なんて一握りなのに、「仕組みを作ろう」なんていう。
で、大体機能しないのですよ。でも、彼らは時間=金なので、良いのです。だらだらやってても、仕組みらしきものを作れれば。その中で、結果が出ようが出まいが、もう、「あがり」が目の前だから、時間をつぶす消化試合でしかない。

 だから、メリハリのない仕事場になる。

前の仕事場の愚痴が8割ぐらい入ってますが、実際そんなもんかなぁ、って気がします。

休めばいい

 休めばいいんです。で、ゴチャゴチャ言われたら、辞めればいいだけ。どんどん、仕事は個人に集約されていきます。これから、その人が何できんの?っていう社会になってくる。そういう意味じゃ、逆に上司であれ、他人に易々と巻き込まれてしまうのは、良いっ事じゃないね。

 既成事実を自分で作るしかないのよ。結局は。私も含めて、古い価値観の人達と同じ船にいると沈みます。

タクシーの運転手との会話

 こないだ、タクシーの運転手と話した。ちょっとカリカリしてる関西人だったけど、彼は中堅ゼネコンで会社の言われるがまま、接待のゴルフと飲みばっかりしてたって。
で、会社が倒産して何もできることがないから、タクシーの運転手。40代後半。まだ働き盛りです。そんな話を根掘り葉掘り聞いてたら、車を止めて、代金払ってからも彼は話し続けました。

「やっぱね、あれですよ、自分の好きな道を見つけることです、本と覚えておいてください」

って、後悔がこもった熱い思いで言われました。どうしていいかわからず、とりあえずタクシー乗ったけど、これもなかなか楽じゃない・・・という話。人によって差が出るし、すぐに稼ぎが上がるわけじゃないし、個人タクシーにならないと・・・でも10年ぐらいかかるし、実際・・・とかいろいろ。

 というわけで、仕組みに頼らず、休みたい時は休んで、仕事があるときは仕事して、体が悲鳴を上げたら、やすんで、それがNGだっていうなら、そんな会社とはおさらばしてください。体が資本だし、現場は既成事実を作る方が早い。

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