2009年2月14日

ほっといても買われる物・買われない物

自動車業界は、数千億円規模の赤字の嵐になっている。実際、売上の構成をみると、当たり前のように北米中心の構成になっているので、当然といえば当然。実際、日本国内では、既に車離れの深刻さは随分前から指摘されていた。
主観ではあるけれど、車を買わない・車に乗らないという選択をする理由に以下の点は入ってくると思う。
  1. 利用頻度が低いのに、維持費は立派に掛かる。
  2. 燃料代の高騰
  3. そもそも公共交通機関でことが足りる
  4. ドライブに楽しさを感じるには、所有する必要が無い
  5. そもそも、所得が平均的で普通の車を持って所有欲を満たすこと自体が田舎くさくて、ださい。
  6. 女性が車を持つ男性にこだわりがなくなってきた。
  7. 駐車場がない。
ユーザーは、かかるコストとその効用のバランスが既に取れなくなっている。恐らく、国土が広いアメリカは日本の地方都市などにある「一人一台」という価値観を持つ人口は圧倒的に多いだろうと思う。
こうした前提を車会社は随分前から持っているはず。実際、彼らが行う市場調査の中から人口減少をはじめ、個人の価値観、金銭感覚の変化なんかは如実に出ている。

それでも、結局、車は何も変わっていない。維持費も高ければ、駐車料金も高い。トヨタの「IQ」なんて、小さくて燃費がどうとかいってるけど、そもそも自転車の代わりになるわけでもないのに、あんな車がはびこるわけないと思う。既存の売上は勿論大切なのはわかる。しかし、売上基盤を磐石にしてから新しいことや次世代のことをしようとしても、大抵はタイミングが合わない。

車はもう売れないもの

車はもう、ほおっておいて売れるものじゃない。だれもがクラウンに乗りたいわけでもないし、マーチがオシャレだという理由だけで買う時代ではない。バブル期の余裕はないし、百貨店などでは当然となっているが、お客様のニーズは元に戻ることはない。

そんな中、車のプロモーションはまったく同じことをしている。つまらないと思わせるのは、そのプロモーション自体に芸能人など単価の高いものを使っているくせに、国内市場を活性化できず、本当に車が必要なユーザーに対しての販売単価はそのおかげで上がっているということだ。

消費者は舐められているんだろうな・・・・と思った。投資をしている身からすれば、この車業界のビジネスモデルについては、もう少し既存の仕組みから抜け切らない限りまったく魅力の無いセクターなのではないかと思う。
もしかすると、もっと広告費を抑えて、販売店も押さえたらニーズがハッキリして熟れるようになるかもしれないとすら思う。すでにクレジットクランチといわれて久しいのだから、ノリや流れで車を買う人口は圧倒的に減っている。まずは本当に必要な人がどこにいて何が欲しいのか考えるべきだ。

既存のビジネスで成功したプロセスに乗った人間がこういう時期にでくわすと、だいたい悪い味をだす。「日本のものづくり」だとか、「いいものつくる」いう言葉に戻りたがる。結局は、お客を知ろうとするのではなく、成功事例に甘んじようとするのだ。
私たちが欲しいものを作ろうと思わないのだろうか。テレビが消費者を引っ張れる時期はもう終わったのだ。大衆が望んでいるものをビジネス界は実現するべき。すでに、オピニオンリーダーではないのだ。
実際、現状、そんなことをしている会社ってあるのかね。

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